SCHEDULE
年間スケジュール(NAPI会員対象)
【2024年度スケジュール】
◎5月12日(日) 19:00-21:00
第5回 オンライン相互セミナー「学派ってどうやって決めるの?」(終了しました)
精神分析の中には様々な学派が存在する。学び始めたばかりの方が「自分は何学派があっているんだろう」「SVを受けたいけれども何学派の先生に受けたらいいか分からない」といったことを悩まれるという話もよく聞くところである。それでは、それぞれの分析的な臨床家はどのように自身の学派を選んで学んできたのだろうか。偶然に指導を受けた先生がその学派だったから? その理論が自分に合っていると判断したから?
また、人から「●●さんは〇〇学派なんですよね」と言われて、いや、別にそこまでなわけではと、何か歯切れの悪い応答をしてしまった経験がある方もいるだろう。一方、自分がその学派の代表だと思っていた先生が学会やセミナーで「自分は正統な〇〇学派というわけではなく、〇〇学派の考えを取り入れているだけで」といった発言をされているのを聞いて、「え、それじゃ、いったい日本では誰が正統な〇〇学派なんだろう?」と分からなくなることもあるだろう。とすると、どうも学派とは、人のことは〇〇学派だと分類したいけれども、自分のことは〇〇学派だと断定されたくないもののようでもある。
となると、いったいこれから精神分析を学ぼうと考えている方々は学派の問題をどう考えていったらよいのだろう?
本年のセミナーではそれぞれクライン派、対人関係論、自己心理学、ラカン派の学派だと「思しき」(?)、あるいは各学派で学ばれた経験のある登壇者の方に登場していただいて、こうした学派問題について、それぞれの経験から語ってもらうことを目的としている。
また、第4回に引き続き今回のオンラインセミナーもJFPSP動画配信サービス「アナリスト」と連携し、録画した動画を編集した上で「アナリスト」で公開する方向で進める予定である。
シンポジスト:榮阪順子会員、中西和紀会員、丸山明会員、吉沢伸一会員(五十音順)
司会: 小林 陵(オンライン相互セミナー担当)
※受付が開始後に申込みフォームを設置予定です。
◎7月29日(月) 〜8/1(木)
国際交流企画 テーマ「関係精神分析のリーディングエッジ〜フェミニズムから人種差別、間主観性の感性まで」
講師:Jessica Benjamin/George Hagman/Adrienne Harris/Amy Joelson/Steven Knoblauch
通訳:葛西真記子/富樫公一
場所:Long Island University Brooklyn Humanities Hall 8F
◎ 第1回 8月18日(日)10:00〜12:00
「2024年度第1回ジャーナルクラブ〜富樫公一氏」
NAPI精神分析的間主観性研究グループの認定会員が中心となってテーマを決め、定期的に論文や書籍を選びその内容について発表をすることで、メンバーが定期的に新旧の論文の内容の概略や考えに触れられるようにします。
欧米の学術界で積極的に取り入られているもので、最近世に出た論文の中から会の趣旨にあったものを選び、その内容をレビューして他のメンバーに紹介します。
一人でたくさんの論文を読むのは負担になるので、個人が行っているレビューを共有することで、論文自体を読んでいない人もその基本的な考え、意味、歴史的位置などを知ることができます。
単なるまとめではなく、読み手がそれを咀嚼し、自分の意見を織り交ぜながらポイントを紹介するところに意味があります。
[ジャーナル紹介]
David M. Goodman (2016). The McDonaldization of psychotherapy: Processed foods, processed therapies, and economic class. Vol.26(1). Theory & Psychology.
[場所]
zoom
[参加費]
NAPI会員/論文の種を育てる会参加者 無料
※非会員は参加いただけません。
[今年度予定]
第2回 小泉 誠会員(甲子園大学)
第3回 池 志保会員(福岡県立大学)
◎12月22日(日)9:00〜12:00
第8回NAPI定例会「2024NYセミナー参加者からの報告」
場所 : zoom
参加費: 正会員無料/準会員5,000円(NY参加者は無料)/論種会員5,000円(※総会参加不可)
◎12月22日(日)12:00〜13:00
NAPI総会
・2023年度事業報告と2024年度の企画について、ほか
NAPI会員は全員ご参加いただくことができます。
◎9月29日(日)10:00〜13:00
「第4回編集長に聞く〜北山修氏」
2024年度の「編集長に聞く」は、1991-94年に『精神分析研究』の編集長を務められた、北山修氏をお呼びします。北山氏は多領域にわたる多数の著作をお持ちです。本企画はライターズクラブであるNAPIのものですので、北山氏の広範な研究領域の中から、主要な研究分野のひとつである「言語」をテーマに、精神分析論文・著書についてお話しいただきます。 後半では、著書『PROHIBITION OF DON’T LOOK ― Living through Psychoanalysis and Culture in Japan』や、International Journal of Psychoanalysis掲載論文など、英語でも発信されている北山氏と、同様に英語著書・論文を多数持つ本会代表富樫会員による、「日本語で書くこと、英語で書くこと」をめぐっての対談を行います。「精神分析を日本語で語ること」は、過去日本語臨床研究会などでも扱われてきたことですが、脱・ポスト植民地主義など比較文化的視点を持つ富樫との対談で、さらに議論が深まることが期待されます。ふるってご参加ください。
[スケジュール]
10:00-11:30 北山修氏講義
11:30-11:40 休憩
11:40-12:30 北山修氏×富樫公一会員 対談
「日本語で書くこと、英語で書くこと」(司会:山崎孝明会員)
12:30-13:00 全体討論
[場所]
zoom
[参加費]
有資格一般/大学院生 3,000円
NAPI会員/論文の種を育てる会参加者 無料
[参加資格]
守秘義務を持つ専門家(臨床心理士/公認心理師/臨床心理学大学院生/医師など)